2012年10月16日火曜日

愛宕教室では

愛宕教室のこと今まで書いていなかった。この度初めて載せます。愛宕の方には、家族で通って来てくれている。お母さんと子供達、子供達は小学校中くらいの学年。彼らとのお付き合いは自身の絵画教室以前からになる。お母さんは上品でとっても優しい雰囲気の方で子供達はとっても元気がよく面白い。毎回新しく発せられるギャグには本当に笑わされてしまう。
さて、今日は新鮮な林檎が手に入った。こういうフレッシュなものがある時は、絶対そのものを見て描くのが一番よね。フレッシュを感じるのは見た目だけではないからね。重みとか香りとかも感じてね。新鮮なモノはハツラツとしている。
最初に形を取って色をのせてゆきましょう。今日の林檎はジョナゴールドと秋映。最初上の子がジョナゴールドを持っていたのだが、下の子がジョナゴールドが描きたいと切望し、上の子がゴロンと彼に手渡した。兄弟ってよいですね。そして思う、男の子は戦隊の様な名前にやはり引かれてしまうのだ(勝手な判断ですが)。
今日のおやつは秋映のコンポートの生クリーム添えよ。


 見て下さい。兄弟でも全然描き方が違う。塗り方は上の子は慎重で細かく、下の子は凄く大胆。上の子は実物の林檎の色になるまで、色を比べたりして絵の具を混ぜている。下の子は黄緑とピンク色をダアーっと作って塗ってしまう。下の子へ「実にモダンな絵だね」「陰もつけてね」上の子へ「林檎はただ赤いだけではないからね」「この林檎は小さなつぶつぶがあるね」
 お母さんは着彩やデッサン、ほぼ基礎的なことをずっとしてもらっているのだが、今回は大きなモノを使ってモチーフを組み、鉛筆デッサンを描く。5月から始めて、月に2回のレッスンだから計10回もしていないのだが、吸収力が素晴らしく、わたしの伝えたことがどんどん次の描く時に表れ繋がっていく。とにかく形を取るのが最初から上手だった。
絵をしたことがありますか?、聞くと、絵は本当に少しの間通ったことがある程度で、あまりされてないとおっしゃる。
わたしは初回に、チューリップの束を描いてもらい、着彩をしてもらった時の出来上がりの素晴らしさに本当に驚いた。丁寧にとても細部にまで行き届いた絵を描く。性格が出ます。次回、もう一時間くらいで完成へと描いてゆく。
愛宕教室は自宅の一部屋で行っている。わたしは木や山が好きなので、海はそこまで、、と思ってもいるのだが、うちからは海が見える。海はそんなに、、と言ってもこの環境に救われていることも少なくない。
だがうちは今、半年を超える大規模補修工事に8月より突入した。言うなれば鉄の要塞。
外から見たらクリストの作品の様で素敵なのだが、最初はリビングからのこの風景もかっこいいわね、斬新ね、と思っていたが、目が慣れてくるとさほど良くもない。
今、愛宕教室は「白鼠鉄の要塞絵画教室」。

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